耐インフレ仕様にポートフォリオを組み換え中です。
個別株全体
※ポートフォリオから引用
前月からの変移
円グラフで見ると偏りが減って均等に近づいてるように見えるけど銘柄数は減ってる。
2021年11月
↓
2021年12月
※2021年11月から金額の大きい投資信託も入れるようにしました。
日本株
堅調。
買:JT(2914) 売:WTI原油ETF(1671)、ENEOS(5020)
先月から持ち越していた原油ETFとENEOSを売り切り。原油ETFはともかくENEOSの値動きが想定と違いすぎて(原油価格にあんまり連動してるようには見えなくて)、これはホールドするとよからぬことが起きると思ったので全部売った。高配当だし安定事業だしガソリンスタンドの市場シェアも高いらしいので悪くないと思うんだけど、まあなんか水面下でいろいろあるんだろうなって気がする。見込み違いの銘柄を自信を持ってホールドできないので避けただけなので、たとえ優良銘柄だとしてもいったんお別れが妥当。
日本株がJパワー1強になってしまっていたのでJTを買い増し。平均買い付け価格が1999円の心理的節目にあったのでそれを上回る価格で買うのに抵抗があったんだけど、まあESG絡みでの売りも落ち着いたみたいだしそろそろ買い増ししていいかなと判断してめでたく2000円を超えた。
外国株
買:なし 売:なし
NASDAQ全体が売られてたのでまあこうなる。
引き続きMicrosoftを売ろうかどうしようか考えてるところだけど、売るならNVIDIAのほうがいいかもしれないし、まあそのあたりは来年考える。全体で見たときの米国株ポジションはあんまり減らしたくないので売ったぶんはS&P500を買うかもしれない。
投資信託
先月と今月分
↓
引き続き物価連動国債とSMTAMコモディティを買い続けていた。コモディティの買いは今月で打ち止めとする予定。
積立
つみたてNISA
- SBI-EXE-iつみたて全世界ファンド
- eMAXIS S&P 500
- SBIバンガード S&P 500(SBI VOO)
課税口座
- 停止:SBI VOO
- 停止:SMTAMコモディティオープン
- 継続:eMAXIS国内物価連動国債インデックス
その他/雑感
米消費者のインフレ見通し、支持政党で段違い-過去最大の開き - Bloomberg
ミシガン大学が23日に公表した調査結果によると、共和党支持者の1年先のインフレ期待は6.8%で、民主党支持者は同3%だった。ここまで差が開いたのは、1980年に支持政党別の調査を開始して以降で初めて。無党派層の1年先のインフレ期待は4.8%となっている。
この見方は面白いなと思った。
記事中にあるチャートを見ると、民主党支持者は一貫して3%前後を予想していて共和党支持者は平時では2%前後の予想、でも共和党支持者のほうが全体的にもう少し悲観的というか敏感というか、ボラティリティが大きい。共和党支持者を見ると、2020年3月にコロナで急落(不況予想だろうし妥当だけど性急さもある)、2020年5月におそらく給付金ばら撒きを受けて急騰(懸念としてはわかる)、半年ほど共和党支持者的には高めのまま推移したのち2021年に入ってさらに上を目指す形になっている。民主党支持者はすべてのイベントに対して鈍感というか、揺るぎない3%を信じてるように見える。2020年5〜11月に両者が揉み合って、そこから急に見方が分裂した。なんか共和党寄りのメディアでインフレ煽りがあったんだろうか。いちおう共和党支持者のインフレ期待は原油価格に連動してるようにも見える。
ミシガン大消費者調査ディレクター、リチャード・カーティン氏は「年齢や所得別のインフレ期待への差はわずかでしかなかったが、インフレが家計に与える悪影響への言及については、共和支持者は民主支持者の3倍だった」と述べた。
インフレの家計への影響見積もりが支持政党によって違う。その影響を強く受けると思う人ほど悲観的な見方をするものなので、それがインフレ期待の違いとして出てるのかな。やっぱりこの違いの要因は報道ベースかなあという気もするし、大昔のインフレを知る高齢者と怖いもの知らずの若年層では受け止め方も違うという気もするし、単に原油価格に連動してるだけとも取れる。何にせよインフレ期待について市場内で幅広い合意はなく二極化してると見るのがいいだろう。アメリカ人の考えるインフレ=原油高、くらいのものなのかもしれないけど。
株式市場についてもこういう見方の違いがありそう。インフレ期待が支持政党の違いでくっきりと現れたように、何らかのファクターで補助線を引くと強気と弱気が入り混じっている今の状況が整理されそうな気もする。金融機関的にはGSとJPM(だっけ)がかなり強気、他はどちらかといえば弱気見通しを出してたと思う。
何にせよ今の強弱見通しは正規分布というより二極化に近い傾向があるみたいだし、それならその平均値に収束することは考えにくいと思う。拮抗して一時的に真ん中あたりに落ち着くことはあるかもしれないが、最後はどっちかの見方が優勢になって押し切る形で急騰ないし急落するだろう。企業の決算、CPIや雇用統計などの指標、FRBの動きあたりでじわじわと一進一退しそうだけど、とりあえず決算と指標についてはコロナの影響が薄れるまで待たないとファンダは軽視されそうにも思う。とりあえずこの1ヶ月くらいの$VUG(グロース)と$VTV(バリュー)の値動きとしてはバリューが優勢だけど、このトレンドが2022年に継続するともあんまり思えない。
まあ来年に対しての視界はかなり悪く、今年までのITグロース強気が鳴りを潜めるのは概ね間違いないと思われてるところで逆張りとかも面白そうではあるけど、自分が何をトレードしてるのかだけは見失わないようにしたいところ。