こないだ米国株購入は打ち止めとか言いましたが、これでほんとに打ち止めです。前回挙げた購入候補のうち、購入したのはアドビとブラックロックです。例のごとく1万ドルずつくらい買いました。これで預金のかなりの割合を株に転換できたので、あとは買い付け余力ないし余剰資金としてプールします。本当です。
前回挙げた候補のうち、MMMとCSCOはやっぱりなんか買う理由が弱い、MCDは自分探しが終わりつつあるといったものの本当にそうなのかちょっと疑わしく思い始めた(高級路線やヘルシー路線じゃなくファスト・ジャンク・ロープライスフードとしての矜持を取り戻してほしい)、FBはこないだのF8での発表を見たりしたもののいまいちぴんと来なかった(あるいは単純にAdobeほど良さそうとは思えなかった)、などの理由で見送りました。
Adobe(ADBE)
Adobeにマーケティング・オートメーションの強みなんてあるの?というのが疑問でしたが、調べたところForrester ResearchとGartnerのレーダーが見つかりました。両社とも定期的に(四半期ごとに?)これを算出・公開しています。
- http://www.skillzme.com/the-forrester-wave-digital-intelligence-platforms-q2-2017/
- https://www.gartner.com/doc/reprints?id=1-3THZEBY&ct=170214&st=sb
前者は深く存じ上げませんが、後者については体感と一致する結果になっていることが多いのでわりかし信頼しています。そしてどちらもAdobeを最強と位置づけています。
ガートナーの図ではAdobeの他にOracleとSalesforceをLeaderとしていますが、Oracle社が買収したものをまともに扱ったり改善していったりできるとは思えないのでほっといても消滅ないし減退していくだろうと踏んでいます。Salesforceはもともとその位置にいたサービスを最近買収して入れ替わっただけのようで、既存サービスとの統合やらはまだ先になりそうとのことです。その前提に立てばAdobeの一強となります。Forresterのほうだと最初からAdobeが図抜けてますね。
ガートナーの分析によると、Adobeの強みはこの業界でリーダーシップを発揮して事業を拡大しつつ昨今話題のAIサービスも抑えており(Adobe Sensei)、サービスのクオリティは高くサポートも強いとなっています。弱みとしては複雑さ、デバイスをまたいだ個人のidentifyに弱い、クラウド間の統合にも弱いとなっております。
まあしかし複雑さについては、Adobe製品は元来ぱっと触って使いこなせるようなものではなく、どちらかというと複雑なことや高度なことでもきちんとやれるというところがすごいので、マーケティングサービスにおいてもそういう方向性なんだろうと想像しています。頭のいい人たちが頭のいい人たち向けに完璧な製品を提供しているみたいなイメージです。組版を理解している人向けのInDesignだったり、写真加工のなんたるかを熟知した人向けのPhotoshopだったりという感じです。そこまで高度なことは必要ないという人は最初から他のツールを使って満足するのでAdobeの客ではありません。そういうスタンドアロンでの完璧さを追求する姿勢が連携面の弱さにも繋がっているんでしょうが、まあ、単体でのクオリティやサポートが上質ならまあ充分でしょう。マーケティング・オートメーションが普及しているとはいえまだ新しい技術なのでサポートやトレーニングを欲する顧客は多いはずで、そういう層へ強いサポートと信頼性の高いサービスを提供しているのなら安泰だろうと思います。少なくともアドビ株を買ってもよさそうだと納得しました。売上も着実に増えてますし。
ブラックロック(BLK)
買った理由は前に書いた理由そのままです。買おうと思って指値を入れてたら好調な決算が発表されてしまい、前日比で+2.6%ほど上がってしまいましたが、まあいいやと思ってそのまま指値を入れ直して時価で買いました。先週のうちに購入を決意していればなあ。
これで僕の米国株ポートフォリオがいったん完成しました。しばらくホールドして様子を見つつ、機会や気分や余力に応じて買い増していければと思います。
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