米国ETFといえばバンガードというイメージが強かったのですが、米国株割高感のためかいまいち食指が動かなくて、いろいろ調べた結果KXIとPFFを買ってみました。どちらもNISA枠で、今後の買い増しも検討していますが、ひとまず日本円換算で10万円ぐらいずつを買ってみました。
KXI
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239740/ishares-global-consumer-staples-etf
バンガードにもVDCというのがありますが、あれは米国内の企業だけで、生活必需品セクターにグローバルに投資できるのは調べた範囲だとこのKXIだけでした。
KXIの国別保有銘柄を見ると、米国が55%程度で、次いで英国11%、スイス7%、日本6%という具合になっています。日本の銘柄としてはJT(2914)、セブン&アイ・ホールディングス (3382)、花王(4452)あたりが組み込まれています。なるほどどれも生活圏内にあるような企業です。
「P&Gとかコカコーラとかは米国企業だけどグローバル展開してるんだし、VDCで米国内に絞っても問題ないのでは。そのほうがエクスペンスレシオ低いし」というのも一理ありますが、米国企業製品だけで生活が成り立っているわけではないので(米国企業製の醤油が日本を席巻するとか考えにくい)、生活必需品セクター全体への投資を考えればKXIのほうが理にかなっていると思います。そこまでグローバルじゃなくていいならVDCのほうが合理的でしょう。
PFF
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239826/ishares-us-preferred-stock-etf
配当目当てです。中身はほとんどが米国金融株ですが、PFFの株価は2010年6月ごろからほとんど$40.00に貼り付いています(グラフ)。分配金履歴を見てもそこまで大きく落ち込んだことはなさそうで、リーマンショック時に株価は暴落したものの、2009年からずっと毎月の分配金は$0.2前後を維持しています(2013年3月だけ$0.100050の最安を記録)。
このボラティリティの低さと分配金の安定度合いはユニークかつ魅力的です。米国株から配当が出るようになってくればドル建てMMFにでも回そうと考えていましたが、特に予定がないのならPFFを買い増すのもいいかもしれません。