ここ3ヶ月ほど学習と称していろいろやってきましたが、その行いは完全にアクティブ運用です。きっちり組み上げた満足の行くアセットアロケーションを元にしたパッシブ運用もそれはそれで体験しておく必要があります。しかしパッシブ運用ということは余計なことはせずに淡々と積み立てるしかなく、そうするといろいろ試して経験を積むことができなくなってしまいます。
というわけで資産、というかポートフォリオをアクティブ運用とパッシブ運用に分けます。
パッシブ/アクティブポリシー
- アクティブ運用とパッシブ運用のふたつのポートフォリオを運用する
- アクティブ運用に費やす総額はパッシブ運用のそれを上回ってはならない(アクティブ上限)
- まあ厳密にやると元手不足のせいで自由に個別株を買うのも困難になるのであくまで目安
- 平たく言うとコア・サテライト戦略だけど、それにしてはサテライト比率が高い
- アクティブ上限については評価額などではなく投入金額ベースで判断する
- 例えばアクティブ側で10万円で買った株を15万円で売った場合、使える金額として15万円を持つことになるが、アクティブ側の予算枠の消費は10万円分のみとみなす
- NISAっぽい
- パッシブ運用では事前に設計したアセットアロケーションに基づいた投資比率で毎月積み立てていく
- アクティブ運用で得た経験から、アセットアロケーションの正当性に疑問を持てば見直す
- ただしアセットアロケーションは最低でも1年間(2017年末まで)は変えない
- リバランスの実施については2017年末に考える
- アクティブ運用では随時売買を行うのが基本だが、思惑により積み立ても使えることとする
- なんとなくドル高になりそうだからドル建てMMFを毎月積み立てる、など
パッシブ運用
パッシブ運用では売却はせず愚直に積み立て続ける。お金が必要になった場合はアクティブ運用のポートフォリオを優先的に取り崩し、それでも足りないときにのみパッシブ運用分も解約する。
目論見としては全世界への分散投資で、具体的には以下の投資信託を4:1:1の比率で積み立てる。
- たわら先進国株
- 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS
- iFree 新興国債券インデックス
前者2つで全先進国をカバーしている。新興国株を何かで拾いたいと思ったものの、以下の理由により新興国クラスは債券でカバーすることとする。
- 新興国株投信は比較的コストが高い(最安クラスで0.5%ほど)
- 純資産総額が数億円程度と少ない
- Funds-iは30億円弱だが、VWOの数百億米ドルとは桁が違いすぎる
VanguardのVWOにすることで上記のデメリットは無視できるが、VWOにはVWOのデメリットがある。
- 購入・売却・配当のすべてがドル建て
- どこかで為替手数料が取られる
- ETFなので配当が出る(税金が引かれる)
- ETFなので積み立てが手動になる
- 非NISA口座だと購入手数料を取られる(SBI証券の場合)
というかそもそも新興国の株式市場より新興国の国債のほうが信用できるし利回りも悪くない。為替リスクは株でも債券でも同じ。iFreeの目論見書を見ると新興国債券も新興国株式も同じ程度の騰落率になってるので、先進国の債券クラスと違ってリスクが充分高い(おそらく為替リスクが支配的になってる)。
なおREITへの投資はしないものとする。5%程度のREITクラスを組み込むならよいが、5%なら気休め程度でしかなく、またどのREIT(日本か先進国か新興国か)を対象にするか考える手間も惜しいためばっさり無視する。
アクティブ運用
目論見としてはもちろん大きいリターンを(自分の判断で)狙うこと。同時に証券取引の経験値を積むこと。
パッシブ運用の有効性は頭ではわかるんだけど、以下の理由により完全に乗り切れていない。
- リターンが小さい
- リスクはもっと取れる
- 自分が「これは上がりそう」と思ったものを無視して淡々とパッシブに積み立ててる横で本当に上がると悔しい
- 個別株の取引を知らずに投資信託任せというのもなんだか知識として脆弱な気がする
- アクティブ運用で玉砕、ないしパッシブ運用以下の成績がずっと続けばさすがにパッシブ一本で行こうという覚悟が決まるので、理論と覚悟が揃って迷いがなくなる
- 今の経験値でアクティブ一本で行くのはどう考えても無謀なので保険としてパッシブ運用を並行実施する
アクティブ運用での投資対象は投資信託でも海外株でもMMFでもなんでも可とし、また売却や積立も自由に行ってよい。ただし信用取引はしない。レバレッジ型ETFは可とする。購入対象はパッシブ運用で積み立てている投信と重複してもよい。
株については狙った銘柄を最低でも半年程度は保持していきたい。損切りや利確のルールは特に定めない(まだ適切にそれらを設定できるとは思えない)が、勉強の一環として設定してみるぶんには好きにすればいい。
2017年はこのような具合でやっていきます。